登山・クライミング

登山用の腕時計の選び方とおすすめのブランドについて

2016/08/04

ビジネスシーンでは高級な機械式腕時計にハマっている私ですが、登山の時に機械式の腕時計は使いません。

過去には、ロレックスの機械式時計がエベレスト初登頂の際にテンジン・ノルゲイの腕に巻かれていたという輝かしいエピソードなどもありますが、現代においてはやはり機械式腕時計は衝撃に弱いなどのデメリットも多く、クオーツ式、ソーラー式が主流となっています。

今回は、登山の時に使う腕時計の選び方と、おすすめの腕時計ブランドと主要モデルをご説明します。

 

そもそも、登山に腕時計は必要?

結論:絶対必要です!

スマホがあれば平気じゃない?

平地での日常生活であれば、スマホがあれば事足りますが、登山においてはスマホはあまり頼りになりません。

そもそも、バッテリーの充電も山小屋等でなければ出来ませんし、コンセントは共用スペースにしか無いので譲り合って使うことになります。

また、高山でのテント泊の場合、夜は気温が氷点下まで下がる事はザラです。

過去に私もゴールデンウィークに北アルプスの2800m地点でテント泊をして、夜中に気温がマイナス5度までさがった時、【寒過ぎてiPhoneが電源落ちる】という事態に見舞われました。

iPhoneは寒さに弱いというデメリットがあり、氷点下で使用していると充電があっても電源が切れて使えなくなってしまう事がありますし、故障のリスクも上がります。

登山においては、スマホは遭難や滑落時に外部と連絡を取れる可能性のある緊急デバイスとして非常に大切ですので、極力バッテリーを温存して利用は控える事が望ましいです。

 

コース、ルートの所要時間の把握

登山中は、事前に計画を立てた目標タイムと、自分の実際の所要時間のズレを把握する事が非常に大切です。

所要時間を把握していないと、時間がかかり過ぎていても気付かずに帰れなくなってしまったり冷静な判断が出来なくなる恐れがあります。

その為、実際に登山をしている時には要所要所で時間を確認します。その時にいちいちポケットやバックパックからスマホを取り出して時間を確認するのはあまりにも時間がかかりますし、危険です。

腕時計があればサッと時間を確認出来ます。

 

 

登山用腕時計を選ぶポイント

登山の際に使用する腕時計に求められる条件は平地で普段使いする場合とは異なってきます。具体的に、腕時計を選ぶ際に見るべきポイントについてご紹介します。

 

【タフ】であること

ハードな条件下で使用しますので頑丈な時計が求められます。

雨や雪が降る事もありますし、岩場を登攀する際には腕時計もぶつかる可能性があります。【防水機能】と【耐衝撃】は必須です。

 

【視認性良好】であること

パッと見た時にすぐ時刻や気圧、高度等をチェックする事が出来る視認性の良い時計がおススメです。

 

【操作性が良い】こと

基本的に、登山中は防寒用のグローブや手袋を装着している為、細かいボタン操作が求められるような時計は不向きです。

自分の必要な情報が簡単な操作で見る事ができるシンプルな操作性を持った時計がおススメです。

・・・その他:駆動方式はもしもの時の電池切れ等がないように、ソーラー充電の電波時計タイプがおススメです。本当に、便利な世の中になりましたよね。

 

温度・高度・気圧・GPS機能は必須?

登山ユースの腕時計には時刻表示以外にも温度や高度計、気圧、方位系・GPS機能など多機能な時計が目立ちますが、実際に全ての機能が必要なのでしょうか?

個人的には、高度・方位については不要だと思います。

と言うのも、普通の方位磁針(コンパス)と高度計に比べてこれらの機能は高精度ではありません。コンパスと地図を頼りにバリエーションルートを登るような場合に、腕時計の方位計や高度計を頼りにして歩くなんて自殺行為です。 GPS機能も然り。

あくまで、温度や高度、気圧などを【フランクにチェックして山行を楽しむ】機能だと思っておいた方が良いです。『おー頂上まであと〇〇mくらいか~頑張ろう!』みたいな感じで。

機器として頼るのは時間だけにしておきましょう。山行のログを取りたい場合も、別途ロガーを持っていった方がちゃんとしたデータが取れます。

あくまで、おまけの機能程度に考えておいた方が良いでしょう。

 

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登山使いにおすすめの腕時計ブランド

ここからは独断と偏見で登山ユースにおすすめの腕時計ブランドと主要モデルをご紹介していきます。

 

カシオ(CASIO)

プロトレック(PROTRECK)

カシオの登山専用に作られたプロトレックは、国内時計メーカーの中でもトップクラスの人気を誇ります。登山用腕時計と言えばプロトレックといわれるほど、有名で人気があります。

人気のポイントとしては、やはり世界中で評価の高いG-SHOCK同様の耐衝撃性の高さや、多機能、操作性の良さなど大自然を知るための「本格ギア」 と自負するだけの事はあります。

 

プロトレックのココが良い
  • 電波ソーラーで電池切れの心配なし
  • 耐衝撃、防水性はばっちり
  • ウレタンバンドで寒冷地、高山でも使用可
  • 豊富なモデル展開

 

プロトレックのここがイマイチ
  • 人と被りやすい
  • ゴツい。細い腕の人は浮くかも・・・
  • 温度・高度計の精度はちょっと・・・

 

高度計の精度については他の海外ブランドの方が良い場合がありますが、そこまで正確な高度データが必要であれば別途高度計を使った方が良いです。方位計も然り。コンパスと地図は緊急時の為に必ず持参するようにしてください。

プロトレックは初心者~一流の登山家まで幅広いニーズを満たすおススメの時計です。

 

PRW-3100

最もポピュラーなモデル。デザイン性、視認性も良く非常に人気が高い。カラーバリエーションも豊富。

 

PRG-300

ローコストモデルのPRG-300は入門機に最適。豊富なカラーバリエーションも魅力的。もちろん、主要な機能は搭載し、ソーラー電波機能も内蔵。

カラフルなアウトドアウエアに合わせて色を楽しめます。

 

PRX-7000

高級ラインで個人的に惹かれているのがこの時計。高度計や気圧、曜日などの主要な計測機能を全てアナログ針で表示する【フルアナログの登山用時計】

個人的には、めちゃくちゃカッコいいのですが、どうでしょうか・・・どちらかと言うと、【登山もビジネスも両方使えるゴツい時計が欲しい!】と言う人向けかもしれません。

 

 

 

スント(SUUNTO)

スントはフィンランドのアウトドアウォッチメーカーで、そのシンプルで洗練されたデザインが特徴。
日本国内ではIBS(石井スポーツ)が積極的にプロモーションを行っている事もあり人気が広がっています。

プロトレックに比べてファッション性が高い外観とシンプルなフェースで、カッコ良いですね。高度計はプロトレックよりも精度が高いと口コミでは評判です。また、グローブ越しの操作も簡単に行えます。

型番末尾にHRとついているモデルは心拍数を計測する機能もついています。実際に心拍数を測る場合は付属のHRベルトを胸に巻いて使います。ランニングでは便利かもしれませんが、登山では使う機会はあまりなさそうです。

個人的には、ファッション的にみると一番好きです。アウターウエアの上から腕に巻いて使っている人も良く見かけますが、カッコイイ。

どちらかというと、ガチの登山でガシガシ酷使して使うというよりはファッション性重視なイメージがあります。(もちろん、機能も充実してます)

 

スントのココが良い
  • カッコイイ!(個人の意見)
  • シンプルなデザインで視認性が良い
  • 高度計(気圧)の精度が高め
  • 操作が簡単で使いやすい
  • 多機能(GPSなど)

 

スントのココがイマイチ
  • 耐衝撃性に欠ける
  • ステンレス製のべゼルに傷が付きやすい
  • シンプルだけど、デカい
  • リチウムバッテリー駆動なので充電が必要
    (普通の電池のモデルもある)

 

スント(SUUNTO) コア

シンプルで美しいフォルムが特徴。コアシリーズは人気が高かったヴェクターというモデルの後継機です。

シーズン前になると、人気で売り切れ続出になるので気に入ったモデルがあれば早めにおさえておきましょう。

また、並行輸入品は正規品と比較して安く購入できますが、日本語説明書などがついていませんので注意して下さい。

 

 

セイコー(SEIKO)

プロスペック アルピニスト

登高スピード(登るスピード)を計測することができる機能が付いていますが、あまり必要ないかも・・・・

プロトレックと比べるとボタンの数も多く操作性、防水性、耐衝撃性でも劣りますが、見た目がゴツくなくシンプルなのでファッション的な面でも評価が高く人気のモデル。

 

アルピニストのここが良い
  • 電波ソーラーで電池切れの心配なし
  • シンプルで視認性が良い
  • ゴツくないのでファッション性も高い

 

アルピニストのここがイマイチ
  • 防水は生活強化防水(10気圧)
  • タフさに欠ける
  • 気圧計、方位は参考程度

 

 

 

バリゴ(BARIGO)

ドイツのメーカーが出している登山用のアウトドアウォッチ。

スントと同様に、シンプルなフェースデザインです。そして、プロトレックやスントよりもワンランク安価なラインナップです。

プロトレックと比較すると非常にシンプルなデザインですが、やはり時計自体のサイズは大きめ。駆動方式は電池。

バリゴの一番の特徴は、高度計の精度の高さです。もともとバリゴは気圧計の生産からスタートしたメーカーの為、気圧計と、それをりようして算出される高度計の精度の高さは非常に評判がいいです。

 

バリゴのココが良い
  • 高度計、気圧計の精度の高さ
  • シンプルで視認性の高いデザイン

 

バリゴのココがイマイチ
  • 定期的な電池交換が必要
  • 防水は生活防水(5気圧)
  • デザインに面白みが・・・(独断)

 

 

まとめ

8000m級に登るわけでなければ、上記でご紹介したブランドの腕時計たちは、どれも登山用の時計としては十分信頼できて人気のあるブランドなので安心して使う事が出来ます。

個人的には

  • ガチで単独行登山する時はプロトレック
  • みんなでワイワイ登る時ならスント

と言う感じです。プロトレックのタフさは機能美も含めてかなりカッコイイですし男の山ギア感がいいですね。

スントはオシャレなイメージも持ちつつ機能もしっかりしています。

皆さんも、是非【登山専用の腕時計】を一本持ってみてはいかがでしょうか?

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